2021年4月27日火曜日

臨時休館中の今治城【定礎】を見つけました。

 

こんにちは。


今日も観覧者のいないお城は、静まり返っています。

職員がいつものように事務所で仕事をしていますと、天守の外で声が…


100名城スタンプを探しているのかな?


外の様子を見に行くと、吹揚神社の氏子さんたちが春祭りの準備をしていました。










臨時休館が決まったときは何とも言えない気持ちになりましたが、今は気を取り直して、個々それぞれが通常業務に加えて、普段できないことをしています。




今日は、扉で隠れていた壁面を掃除することにしました。

段ボールを立てかけているあたりです。






そこには、大きなビルなどの入口あたりで見る【定礎】がありました。

定礎(ていそ)とは、建物の土台となる石を置いて建築を始めることですが、実際は工事が完了したとき、その日付を御影石などのプレートに記載して埋め込みます。





なので、今治城天守は、昭和55年9月に完成したことになります。

定礎プレートの裏には「定礎箱」が埋め込まれている場合があって、建築当時の世の中の様子が分かるようなものが入れられます。今治城はどうなんでしょう。


この定礎箱、開けられるのは建物が取り壊されるときだけ。というのがタイムカプセルと違うところです。


ちなみに、ダムにも基礎となる岩盤に定礎石が埋め込まれていますが、水没しているため見ることはできません。


ところで、昨日のブログ「今治城の石に、何か付いています。」#おうちでバリミュ を読まれて、いつもと違うなぁーとお感じになった方。


🎯大当たり🎯


最後にFとありますように、学芸員が書きました。

次回は✨新人学芸員Mが登場します。


これからの今治城スタッフブログは F・M・Aの3人で、今治城のあれこれをお伝えしたいと思っております。



どうぞ、よろしくお願いいたします。   



2021年4月26日月曜日

今治城の石に、何か付いています。 #おうちでバリミュ


こんにちは。

新型コロナ感染防止対策のため、臨時休館中の今治城。
人通りが無く、閑散としています。



コロナが収まり、また賑わいが戻ってくる日が待ち遠しい。。。


 
そんな今治城の東側(駐車場方面から)の登城口を進んでいくと、正門である大きな黒い門(鉄御門:くろがねごもん)の前に来ます。






ここは周囲が石垣と櫓で囲まれています。
 
これらの中の、門の向かいの石垣の端にある、とある石に何かが付いています。







何だろう?



!?




写真ではわかりにくいかもしれませんが、現地で見ると何となくわかります。

これ、貝殻なんです。
 
・・・なぜ、ここにあるのでしょう?
 

 
また、その石の右隣に、大きな白い石があります。





その石には、小さな穴がたくさん開いています。
 



その穴の中を見てみると、何かがあります。
 


!!



写真では少しグロテスクに見えるかもしれませんが、
これも、貝殻なんです周りの緑は植物のコケ類)。

実際に見ると愛らしく思えます。
 

 
実は、今治城の石垣には、このような小さな穴のあいた石がところどころにあり、穴の中に貝殻が付いているものを見つけることができます。


 
なぜ、高く積まれた石垣の石に貝殻が引っついているのでしょうか?

なぜ、そのような石が、今治城にたくさんあるのでしょうか?
 
 
ヒントは、今治城のある場所と、お城の造られ方に関係していると思われます。
 
 
・・・後日、改めて考えたいと思います!
お楽しみに!!

F


※この記事は、2021年4月22日~5月19日の期間中に、今治市の学芸員等の職員が、市内の博物館・美術館のことや、史跡や文化財・作品のことなどを毎日発信する企画「#おうちでバリミュ」の一つです。



2021年4月22日木曜日

今治城は4月22日(木)~5月19日(水)まで臨時休館いたします【日本100名城スタンプ】


こんにちは。


コロナ禍のなか、みなさまいかがお過ごしですか。

今治城は今日から5月19日まで臨時休館することになりました。




100名城スタンプとパンフレットは、天守の入口前にあります。



どうぞ、ご自由に押印ください。





今治城は、昨年も、新型コロナウイルス感染拡大防止のために4月21日~5月11日まで臨時休館しましたので、今回で2度目の静かなゴールデンウイークになります。


一昨年(2019年)のGWは連日1000人越えの来城者があり、一番多い日は1629人もの方々が今治城に足を運んでくださいました。今となれば、遠い昔のようです。


来年のGWはマスクなしの来城者でにぎわう今治城でありますように!と願いながら、今を耐えるしかないようです。


そこで思い出すのが、今年の1月4日にお茶の水女子大学の学長が大学のホームページで更新した、【新年の挨拶~2021年を迎えて】です。 2度目の臨時休館が始まった我々も気持ち励まされましたので、ここで紹介させてください。


(前略)…今年が丑年ということもあって、夏目漱石が門下生の芥川龍之介と久米正雄にあてた手紙の一節を思い出しました。「焦らず、深く考え、根気よく問題に対処する」ことに徹しようと心を励ましています。漱石は、次のように述べています。


「牛になることはどうしても必要です。我々はとかく馬になりたがるが、牛にはなかなかなりきれないです。・・・焦っては不可(いけま)せん。頭を悪くしてはいけません。根気づくでお出なさい。・・・」


もちろん、漱石は、今回のような大きな災禍に遭遇したときの心構えを説いている訳ではありませんが、とかく焦って急いでしまう私たちにとって、大切なものを見逃さないためにも必要な指針だと思っています。…(後略)




お城が臨時休館中も、こちらのブログで今治城のあれこれをお伝えしたいと思っております。


どうぞ、みなさま、今まで通りに感染予防対策をしながら、元気に過ごされてください。



2021年4月21日水曜日

オリンピック聖火のゴールは今治城でした。

 

こんにちは。


今日は今治城に聖火がやってきました。





朝から関係者の方々が「聖火」を迎える準備を。



10時頃のようすです。













天守展望台から見たようす。




12時過ぎたころ、聖火ランナーを応援する人々が集まり始めました。












聖火ランナーが通過するまで、お城の周辺道路は通行止めです。




聖火が近づいて来たようです。聖火ランナーをサポートする学生さんたちのリハーサルが始まりました。









市の職員が沿道に立ち、新型コロナウイルス感染拡大防止を呼び掛けます。












展望台から見ますと、三密にならぬよう距離をとっているのがわかります。








お待ちかねの聖火ランナーがやって来ました。




























コロナに負けるな!スポーツで愛媛を元気に!の横断幕が見えます。




記念撮影



みなさま、お疲れさまでした。