2023年12月30日土曜日
年末・新年の今治城情報
2023年12月4日月曜日
2023年の紅葉振り返って
こんにちは。
寒い風が吹き、マフラーや手袋をした方がいいかなと思う日が多くなってきました。
寒さが増してきて今治城の紅葉もほぼ終わりました。
本格的な冬が来る前に、今年の紅葉の様子を今治城の紅葉スポット「鉄御門(くろがねごもん)」前の写真で振り返ってみます👇
11月4日 色づき始め(まだ緑の葉も。秋が始まります!)
11月24日 見ごろ(鉄御門の黒・白と紅葉の赤のコントラストが美しい👏)
12月3日 ほぼ散りおわり
約1か月のあいだ紅葉を楽しむことができました🍂
これからの季節は空気も澄んでまた美しい今治城を見ることができます。
冬の今治城もお楽しみに!
🏯特別展情報🏯
今治城山里櫓にて「動乱の時代と人びと―今治市域の幕末ー」を開催中です。
「動乱の時代」幕末に、時代の波にのまれながら、あるいは立ち向かいながら、時にはしたたかに生きた人びとの生き様を、今治市域ゆかりの歴史資料から紹介した展示です。
会期は12月10日まで。
あと数日となっております。ご来城をお待ちしてます😊
M
2023年10月30日月曜日
したたかに生きた幕末の庶民ー講演会『庶民が生きた幕末維新』を開催しましたー
今治城で特別展記念講演会『庶民が生きた幕末維新』を開催しました。
今回の講演会では、愛媛県歴史文化博物館学芸課長の井上淳先生をお招きして、「藤井此蔵が生きた幕末維新 -大三島出稼ぎ大工の情報世界―」と題してご講演いただきました。
井上先生は、幕末維新の時代を農民・出稼ぎ大工・商人として生きた藤井此蔵について、此蔵が書き残した記録「藤井此蔵一生記」を題材にお話しされ、
此蔵は越智郡井ノ口村(今治市上浦町)出身で、他所へ赴いて仕事をする出稼ぎ労働者が多くいた瀬戸内海島嶼部において、此蔵も出稼ぎ大工として備中国木之子村(岡山県井原村)で八幡宮本社再建で棟梁をつとめたこと、
商人として穀物売買などを行っており、商売を始めた天保期以降、多くの情報を積極的に収集し、大塩平八郎の乱・黒船来航・安政の南海地震の情報を瓦版・同郷の大坂への出稼ぎ者・写しが流布していた老中側近の書簡など様々なルートから手に入れていたことなどを紹介されました。
幕末維新期を強くしたたかに生きた庶民の姿のお話が大変興味深く、講演会に参加いただいたみなさまからも「幕末のイメージが変わった」「此蔵さんの記録は詳細で、幕末の様子を想像しやすかった」「此蔵の日記を読んでみたくなった」などの感想をいただきました。
参加いただきました皆様、ご講演いただきました井上淳先生、ありがとうございました。
講演会に参加して「もっと知りたい!」と思った方、参加はしてないけれど此蔵さんや幕末と庶民について「おもしろそう!」と思った方、
藤井此蔵の記録「藤井此蔵一生記」は、
宮本常一・谷川健一・原口虎雄編『日本庶民生活資料集成 第2巻』(三一書房1969年)で活字化されています。
史料を読むのは難しそう・・・という方には、「藤井此蔵一生記」やそのほかの庶民の記録類をもとに書かれた著作として、
佐藤誠朗『幕末維新の民衆世界』(岩波書店1994年)もおすすめです。
なお、今治城 特別展図録「動乱の時代と人びと―今治市域の幕末―」では、井上先生にご寄稿いただいたコラム「藤井此蔵が生きた幕末維新ー大三島出稼ぎ大工の情報世界ー」を掲載しています。
図録は今治城天守1階および特別展会場(山里櫓)で販売しています。
こちらもあわせてお楽しみください。
学芸員M
【おしらせ】
特別展「動乱の時代と人びと―今治市域の幕末―」
会期 ~12月10日(日)
会場 今治城山里櫓
学芸員によるギャラリートーク(展示解説会)
11月23日(木・祝) 14:00~
申し込み不要・観覧券が必要
詳細は今治城HPへ
2023年10月19日木曜日
幕末!ー特別展がはじまりましたー
秋らしい気候になり、城めぐりにはよい季節になりました。
今治城へは平日でも約300人の方が来館されています。
秋晴れの今治城 |
さて、今治城山里櫓では特別展「動乱の時代と人びと―今治市域の幕末―」がはじまりました。(会期:2023年10月7日から12月10日)
今回の特別展のキーワードは、「幕末」「民衆・庶民」です。
みなさんは「幕末」というと何をイメージするでしょうか。
坂本龍馬や西郷隆盛、新選組、高杉晋作といったヒーロー
あるいは、ペリー来航、禁門の変、大政奉還、戊辰戦争などといった事件
そういったことをイメージする人が多いのではないでしょうか。
ドラマや漫画、ゲームといったエンタメでも取り上げられるこのようなヒーローや大事件のエピソードは、幕末好きにとっては血の騒ぐものばかりです。
かくいう本特別展担当の学芸員も、幕末好き。
担当学芸員の幕末入門は、中学生のころに夢中でプレイした新選組が活躍するゲームです。
高校生のころにはオープンキャンパス(大学の見学)にかこつけて、新選組関係の史跡をめぐりました。
高校生当時に撮った京都の西本願寺太鼓楼(新選組屯所跡)の写真 |
また、ペリー来航や戊辰戦争などの大事件もヒーローたちだけに関係するものではありませんでした。
ここで出てくるのが、2つ目のキーワード「民衆・庶民」です。
ヒーローたちが活躍したのと同じ時代、彼ら、民衆・庶民はどのように幕末を生きぬいたのでしょうか?
幕末好きでも、あんまりよく知らないな…という方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、民衆・庶民視点を取り入れて今治市域ゆかりの歴史資料を展示しました。
たとえば、幕長戦争(長州征伐)で船のこぎ手として動員された人びと、外国船の来航に対応して海岸防備のために集められた人びと、などなど
幕末の事件や政治の動きと関連させながら紹介しています。
新たな幕末史を発見していただけることと思いますので、ぜひ期間中にご来館ください。
また、今回の特別展では図録を発行しています。
内容の充実はもちろんのこと、表紙・誌面デザインにもこだわって作成しました。
図録は、天守1階グッズ売り場と、特別展会場の山里櫓で700円(税込)販売しています。
ぜひお手に取っていただけますと嬉しいです。
さらに、特別展期間中には、講師として愛媛県歴史文化博物館 学芸課長の井上淳氏をお招きして、記念講演会「庶民が生きた幕末維新」を開催します。
参加は事前申し込みが必要です。
講演会の内容や申し込み方法などの詳細はコチラから↓
さらに、さらに、11月23日(木・祝)14:00~は、展示を担当した学芸員によるギャラリートークを行います。
こちらは申し込み不要です。天守1階で観覧券をご購入のうえ、特別展会場(山里櫓)へお越しください。
特別展詳細↓
2023年8月13日日曜日
秋期特別展の最新情報
暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今治城では、お盆期間を迎えて、連日多くの方に来場いただいております。
今秋は、特別展「動乱の時代と人びとー今治市域の幕末ー」と題して、今治の幕末をテーマに市内外の歴史資料を展示します。
期間は、2023年10月7日(土)~12月10日(日)
会場は、今治城山里櫓です。
皆さんは幕末というと、何をイメージするでしょうか?
坂本龍馬?西郷隆盛?高杉晋作?新選組……?
多くのヒーローが活躍した「動乱の時代」ですが、じつはこの「動乱の時代」には、ヒーローではない「人びと」も、時代の波にのまれながら、あるいは立ち向かいながら、時にははしたたかに生きていました。
今回の特別展では、今治市域ゆかりの歴史資料から、人びとがどのように幕末を生きたのかに迫っていきます。
また、期間中は、
●10月29日(日)14:00~
記念講演会
●10月15日(日)・11月23日(木・祝)14:00~
ギャラリートーク
の開催を予定しているほか、
展示を解説した特別展図録を販売します。
(応募等の詳細は、今治城HPイベント欄で随時更新していくほか、広報いまばりなどでお知らせします。今しばらくお待ちください。)
盛りだくさんの秋期特別展、ぜひご期待ください!
※学芸員2名は、鋭意、図録用写真の撮影及び図録執筆中です💫
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図録用写真の撮影 |
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今治市菊間町にて撮影 |
M
2023年7月29日土曜日
7月31日(月)午後10時~NHK総合「日本最強の城スペシャル」に今治城が登場!!
こんにちは🌞
連日、暑い日が続いております。
体調に十分気を付けて、夏を乗り切りましょう!!
さて、今治城が全国的に紹介されるテレビ番組が予定されています。
明後日7月31日(月)午後10時00分~午後10時45分に、
NHK総合テレビにて
「日本最強の城スペシャル 瀬戸内海 城ツアー」が放映され、
今治城、能島城、甘崎城(以上愛媛県今治市)、福山城(広島県福山市)が登場予定です。
夏らしく「海」がテーマです。
番組の宣伝によると、今治城は「航路が集中する港町に築かれた日本屈指の海城。築城の名手が施した石垣の工夫とは?」
石垣に焦点を当てるようです。
そうなんです。今治城の石垣は素晴らしいのです。
平野の海際なので、元々は砂堆や砂浜があったような場所で、地盤は砂なんです。
今治城は海際に築かれてます。 |
山の上や山の麓にあるような強固な岩盤の上ではないのです。
その軟弱な地盤の上に、高さ10メートル前後の高石垣を築いています。
しかも、広い郭の周囲全部に。
よくよく考えれば、驚異的なことです。
どんな石垣なのでしょうか。
どんな工夫があったと考えられるのでしょうか。
番組をお楽しみください!!
海やお城の美しい景色とともに。
学芸員F
2023年6月20日火曜日
甲冑がよりかっこよく!
3月に開催された今治市の学芸員の勉強会「にじの会」🌈
東京国立博物館の佐藤寛介先生を講師にお招きし、刀剣や甲冑の扱いを教えていただきました。
今日、6月20日はその実践として、市内学芸員や文化財関係者の10名が今治城に参集し、甲冑展示の修正を行いました。
甲冑がより美しくみえるよう、甲冑の展示を手直ししていきます。
作業の様子👇
……とみんなで作業すること1日。
どのくらい変わったのでしょうか?
Before 修正前
After 修正後
Before 修正前
どうでしょうか?!
兜を目深にかぶせたり、ひじを張ったようにしたり……
甲冑らしく、武士の猛々しさが伝わってくるようなどっしりとした姿になったように思います。
今回は1ケース分、5領の甲冑の修正を行いました。
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今回、作業したのは、天守2階、階段を上がって右手の展示ケースです。 |
実は今治城、このほかにもたくさんの甲冑を展示しています。
今後は、他のケースに展示してある甲冑も少しずつ直していく予定です。
よりかっこよくなった今治城の甲冑を、ぜひご覧ください!!
学芸員M
2023年6月12日月曜日
最近の今治城ーねぷた・取材・調査などー
こんにちは。
6月10日は今治市でビックイベントが開催されました。
それが、こちら
弘前ねぷた in今治です。
この青森県の「弘前ねぷた」、約8メートルもあるそうですよ。
ねぷたと今治城のツーショットも!
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撮影:K先生 |
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撮影:K先生 |
ねぷたで盛り上がった今治ですが、
今治城はというと、このところ海外から来館される方が多くなり、こちらも賑わっています。
多言語に対応するため、指差しでチケットの説明ができる表示も新たに設置しました。
これからさらに増えてくるのかな……
さて、学芸員はというと、5月6月と立て続けにメディアの取材を受けました。
「学芸員のお仕事」についての雑誌取材や……
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「今治城」についてのテレビ取材
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今治城や、今治の歴史の魅力がさらに広まることに期待!
放送日など情報が解禁されましたら、随時お知らせします。
また、10月開催を予定している特別展に向けての調査も進んでいます。
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新緑の美しい愛媛大学。図書館で調査を行いました。 |
今秋の特別展は、今治の幕末をテーマにした展示です。
ぜひご期待ください。
M
2023年5月15日月曜日
継ぎ獅子ー吹揚神社 春季例大祭ー
今治城の本丸跡にある吹揚神社で春季例大祭が、5月13日に行われました。
「継ぎ獅子」も4年ぶりの開催となりました!
人の上に人が立ち獅子頭をかぶって獅子を舞う「継ぎ獅子」は、愛媛県指定無形民俗文化財に指定されています。
今年の様子を動画におさめました👀
2023年4月4日火曜日
今治城の桜2023
2023年2月20日月曜日
御金櫓の新展示 館蔵品展「水墨画風景 今治の港・海・来島海峡大橋 松本奉山の世界」
こんにちは。
昨日は四国地方で春一番が吹いたそうです
今治地方も午前中に雨交じりの生暖かい強風が吹き、午後は晴れました。
行ったり来たりの天候を繰り返しながら、だんだん春が近づいてくるのですね🌸
今治城の御金櫓では、2月18日(土)から新しい展示を始めました。
館蔵品展「水墨画風景 今治の港・海・来島海峡大橋 松本奉山の世界」です。
今治城の御金櫓には、水墨画家の松本奉山氏(まつもと ほうざん:愛媛県今治市出身)の作品が多数所蔵されています。
本展ではこれらの中から、今治の港、および港から見た海や来島海峡大橋を描いた作品を選抜して展示しています[全14点]。
今治港は、昨年、開港場(外国と貿易ができる港)に指定されてから100周年を迎えました。
これからも地域の要として、新しい歩みを進めていく願いもこの展覧会には込めました。
今治港と今治城 [今治市 港湾漁港課:提供] |
また、鑑賞をより楽しんでいただける様に、作品と同様の景色の写真も並べて展示しています[全7点]。
水墨画という芸術を堪能いただくと共に、今治の港をはじめとする今治地域の美しい風景を心に刻んでいただけましたら幸いです。
ぜひご観覧ください。
学芸員F
2023年2月16日木曜日
「服部家文書目録」を公開しました
今治城ホームページのおしらせ欄に設けている「【所蔵資料情報】今治城収蔵品目録の公開」に、「服部家文書」の目録を追加しました。
服部家文書は、旧今治藩士の服部家に伝来した明治から平成の古文書・記録類・写真218件(308点)です。
服部家は、今治藩初代藩主定房の頃より代々家老を務めました。
幕末期に服部家の当主であった正弘は、維新後に藩主久松松平や士族・町方年寄・庄屋の家譜等を収めた『今治拾遺』を編さんしたことで知られています。
明治27年(1894)「今治拾遺 一之巻」(今治城蔵) 『今治拾遺』は総計50巻に及び、今治藩史研究において重要な史料となっている。 |
今回、目録を公開した服部家文書には、明治4年(1871)に服部家当主となった服部速水(正宣)の警察官・裁判官在職時の辞令や履歴書、その子績夫の履歴書など近現代の文書が含まれています。
績夫の長女道子氏による平成9年(1997)の谷中霊園(東京都)内服部家墓所の修復工事に関する記録も見られます。
また、幕末から大正時代の漢学者である三島中洲の書簡も含まれています。
明治17年(1884)5月31日「第二期浦和重罪裁判陪席 命令書」(服部家文書22) 陪席とは、陪席裁判官のことで、裁判長以外の裁判官を指す。服部正宣(速水)は陪席として、明治17年11月に起きた埼玉県秩父郡を中心とした農民武装蜂起である秩父事件の裁判に関わった。 |
若林吉十郎殿御親族中宛三島毅書簡(服部家文書98-4) 三島毅(中洲)の書簡等4点(98-4-1~98-4-4)がおさめられている。 |
2023年2月10日金曜日
[展示紹介]山里櫓に展示中の掛け軸
こんにちは。
2月もはや10日。まだまだ寒いですが、たまに日中の暖かい日が来るようになった気がします。
春は少しずつ近づいているようです。
地元今治出身の日本画家、矢野橋村(やの きょうそん)と山本玉仙(やまもと ぎょくせん)のお二人の作品です。
10点中9点が矢野橋村[1890~1965年]の作品。大正時代から昭和にかけて大阪を拠点にして活躍した画家です。
山水画や植物、動物画という幅広い対象の作品を並べています。
もう一名の山本玉仙[1841~1907年]は、江戸時代末から明治時代に活躍した女性の画家です。
父は江戸時代後期に今治地域で活躍した著名な画家山本雲渓(やまもと うんけい)です。父は猿などの動物画で有名なのですが、玉仙はその動物画で父に劣らぬ腕前だったようです。
また、絵画のみならず、生け花、茶道、礼道、盆画盆石など多芸多趣味だったそうです。
玉仙の作品は、この展示では一点のみですが、面白い絵をピックアップしました。
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「寒山拾得」山本玉仙 |
「寒山拾得(かんざんじっとく)」という作品です。
寒山(かんざん)と拾得(じっとく)という名の、中国の唐の時代にいたとされる伝説上の人物2名を描いています。
この2名を描く作品は昔から多いのですが、この寒山拾得図は、両者の顔を半分重ねて描き、あたかも一人の顔のように見せています。
玉仙さんの遊び心がある作品ですね。
これらの作品は、しばらくの間(今年の多くの期間で)展示予定です。
ぜひご鑑賞ください。