こんにちは。
年の瀬が押し迫ってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
お城の中の展示というと、歴史にまつわるものを想像しますが、今治城には「自然科学館」という展示室があります。
この近くの地域で採取された動物や植物の標本のほか、市民が収集した世界の珍しい貝や動物の標本などもあります。
自然科学館の入り口。天守の2階から入ることができます。 |
自然科学館の中の様子。 ※現在、展示替え中のため、作業スペースを設けています(写真右下)。 ご迷惑をお掛けしております。 |
お城の中に何でこんな展示室が?とびっくりされる方も多いのですが。。
その理由は、再建された今治城は、今治地域の総合博物館のような施設として出発したからなのです。天守を再建した際、その内部に歴史の展示室とともに自然の展示室も設けられました。
ここには、たくさんの貴重な資料を展示しています。
例えば、近くの瀬戸内海の海の底から引き揚げられた、ナウマンゾウの化石があります。
ナウマンゾウの化石 体のいろいろな部位の化石です。 さすがにゾウさんです。一つ一つが大きいです。 |
なぜ、海の底から動物の化石が?と思われるかもしれません。
かつて瀬戸内海は水位がもっと低くて、陸地がたくさんあり、たくさんの動物や植物が生息していました。その後、水位が上がって現在のような海が出来た時、動物の骨は海底に取り残されてしまったのです。
ナウマンゾウの化石は、この地域の自然の歴史も物語っているのです。
ところで「自然科学館」では、現在、展示替えが進行中です。
その目玉の一つが、「今治城の自然」コーナーの新設です。
今治城は、海水の堀、瀬戸内海の島から運ばれた石、希少な動植物など、自然の話題も豊富なのです。
これらを立体的に示すため、石垣と堀のジオラマを製作中です。腕に覚えがある職員の手作りです。
ジオラマの石垣の部分 少し離れてみると、本物の石垣に見えます。 完成が楽しみです。 |
来年に完成予定です。
ご期待ください!!
今治城は、年内は12月28日(日)まで営業しております。
新年は、1月1日(木・祝)から開館します。
よろしくお願い申し上げます。