今治城ホームページのお知らせの項目でも告知済みですが、現在今治城では、お城の「表玄関」に当たる二之丸鉄御門と隣接する武具櫓の外壁改修工事が行われています。
鉄御門(中央)と武具櫓(右)。 鉄御門は今治城の表の顔になっています。 |
鉄御門は、城外から二之丸に入るための入口で、扉に鉄板を貼っている事からその名が付いたと云われています。
藤堂高虎が考案したという枡形虎口を備えた鉄御門は、その規模からまさに二之丸の「大手門」としての風格を持っていたといえるでしょう。
残念ながら、明治時代に入って今治城が廃城になると撤去されてしまいましたが、平成19(2007)年に文献調査・発掘調査の成果を基に復元されました。
一方、鉄御門に接続している武具櫓も明治時代初期に失われた建物ですが、こちらは鉄御門よりも前の昭和55(1980)年に復元されたものです。
鉄御門の北側に接続している武具櫓。 |
鉄御門と武具櫓が並び立つ光景は、かつての今治城の面影を彷彿とさせるものですが、鉄御門は復元されてから今年で10年。武具櫓に至っては今年で37年が経過したため、外観に傷みが目立つようになりました。
そこで、今年の10月から鉄御門と武具櫓の外壁部分の大規模改修工事を行う事になったのです。
外壁の下半分を覆う下見板張。 復元から10年が経ち、色が褪せてきています。 |
鉄御門の名前の由来になった、扉にびっしり貼られた鉄板。 こちらもサビや汚れといった傷みが目立ちます。 |
門の上部の冠木梁。 こちらも鉄板が貼られていますが、傷みが目立ちます。 |
今回の工事では、上記の写真で紹介したような箇所を改修していく予定でいます。
具体的には、下見板張部分や扉の鉄板等の塗装を中心とし、併せて外壁についた汚れの除去やサビ止めの塗布も行う予定です。
すでに鉄御門の一部には足場が組まれています。 |
工事期間は平成30(2018)年3月2日までを予定しております。
期間中は、今治城に来られるお客様や地域の皆様にご迷惑をおかけするかと思いますが、何卒ご理解ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。
今治城 伊津見