三が日の真っただ中ですが、皆さん初詣はもう行かれましたでしょうか。今日の今治城も城内の吹揚神社へ参拝される方々で大賑わいでした。
さて、今治城の天守は昭和55(1980)年の開館時から、江戸時代の今治に関する史料を保管・展示する郷土資料館として運営されております。
特に3階に関しては今治藩や藩主である久松松平家関係の貴重な史料を紹介する常設展示のスペースとして機能しておりますが、年末から年始にかけてこの3階の展示内容をリニューアル致しました。
3階に関しては、今回10のコーナー(第1章藤堂高虎と高吉の時代・第2章絵図に描かれた今治城・第3章久松松平氏の時代・第4章領知朱印状・第5章今治藩の家臣団・第6章城下町と村、及び飴買い幽霊・今治藩主の墓所・今治藩の藩校・今治藩の芸術)に編成し、またこれまで多くのお客様からわかりにくいとのご指摘を頂いていた順路も設定しました。
展示史料も9割程入れ替えています。
3階展示風景(一部) |
江戸時代初期の今治城を描いた「正保今治城絵図」の複製。
こちらは昨年秋の特別展でも展示していましたが、今治城の全容
を把握しやすいようにあえて残しました。
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初代藩主松平定房ゆかりの甲冑「鉄黒漆塗菱綴桶側五枚胴具足」。
これまで天守2階に展示していましたが、暗くて見えにくかった
事から3階に移動させました。
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5代藩主松平定郷の息子である松平定温
作「宝珠画賛」。
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一方で、「飴買い幽霊」のように定番となっている史料は、今回残しています。
子どもたちに人気(?)の「飴買い幽霊」 (複製)。 |
また、3階に併せて4階も全面展示リニューアル致しました。
今回は、地元今治出身の絵師や画家の作品で、新春にふさわしい鶴や虎、冬から春にかけての景色を描いたものを展示しています。
4階展示風景(一部) |
沖冠岳作「虎」 |
矢野鉄山作「渓山暮雪」 |
以前と比べまして今治城天守の3階と4階はガラッと様相が変わりました。
昔来た事があるという方も、この正月休みに吹揚神社に参拝された後、天守に立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
ひょっとしたら江戸時代の今治について思わぬ発見があるかもしれませんね。
リニューアルされた今治城天守3階と4階をぜひよろしくお願い致します。
今治城 伊津見