こんにちは。
あっという間に6月が過ぎ、今日から7月ですね。
蒸し暑い梅雨が明けると、子どもたちは楽しい夏休み。大人たちはコロナ禍のことを考えると悩ましいことでしょう。
厳しい報道が多いなか、先月末に明るいニュースが。上野動物園で6月23日、ジャイアントパンダの双子の赤ちゃんが生まれました。動物園によりますと、2頭とも健康状態は良好。お母さんの「シンシン」も25日朝、出産後初めてエサを食べたということです。
画像提供・東京動物園協会 |
パンダといえば竹や笹の葉を食べているイメージがありますが、もともとパンダはクマの仲間で雑食性。なので、動物の肉や果物も食べていました。
大昔、他の肉食動物と獲物を争わなくてすむように山岳地帯の奥地(中国西部の四川省など)へ移動し、そこに生えている笹の葉や竹を食べるようになりました。
ちなみに上野動物園では、笹や竹を主食としながら、トウモロコシの粉を蒸かして作ったお団子やミルクがゆ、くだものやサツマイモ、春には園内で採れたタケノコを与えているそうです。
さて、4月から少しずつリニューアルされている今治城の自然科学館。紹介したい展示物がたくさんあるのですが、まずは【竹と笹】の展示をご覧ください。
展示ケースの横には、竹の生態についての説明が5枚あります。
残りの4枚を自然科学館で実際に読んでいただけると、「へぇ~ なるほど! そうだったのかぁ…」と、竹や笹が身近に感じられるかもしれません。
竹は花を咲かせたあと、集団で枯れて消えてしまうという不思議な生態をもっています。一気に咲いて一気に枯れるので、昔の人は不気味に感じ、不吉なことが起こる前兆だと感じたようです。
1970年代半ばの中国で、花を咲かせた竹が枯れてしまったとき、多くの野生パンダが食糧不足で餓死しました。
詳しくは、WWFジャパン(世界自然保護基金)のホームページをご覧ください。↓こちらをクリックすると開きます。
5月30日(日)に放送された 📺NHK・Eテレ サイエンスZERO「120年に一度のチャンス!竹一斉開花の謎に迫る」では、まだ詳しく解明されていない竹の生態あれこれを、科学者たちが追いかけました。
このような生態のため、ほとんどの人が竹の花を見たことがなく、咲くことも知らないのではないでしょうか。
こちらが自然科学館に展示されている「竹の花」です。
今治城にいらしたときは、天守2階の自然科学館にもお立ち寄りください。楽しく興味深い展示物を用意して、お待ちしております。
A