こんにちは。
連日、真夏日が続いています。
体調管理には十分気を付けて、夏を乗り切ってください🍉🍉🍉
ところで、約3か月前の4月26日付のブログで、今治城の石垣の不思議(ふしぎ)なことをお伝えしました。
https://imabarijo.blogspot.com/2021/04/blog-post_26.html
何が不思議なのかというと、
「今治城の石垣には、貝殻(かいがら)が付いている石がたくさんある」こと。
その理由は「今治城のある場所と、お城の造られ方に関係があると思われます」
そして「・・・後日、改めて考えたいと思います!」
としておりましたが、「後日」が大変長くなってしまいました。。。
誠に申し訳ございませんm(__)m
大変遅くなったのですが、石垣に貝殻が付いている理由を考えたいと思います。
まず、貝殻が付いている石そのもののことです。
これらの石は、ほぼ同じ種類のようです。
表面が白色や灰色になっている石ですが、これは石灰岩(せっかいがん)です。
より詳しく言うと「結晶質(けっしょうしつ)石灰岩」という種類で、その通称は、皆さんも聞いたことがあると思います。
「大理石(だいりせき)」です。
建築や彫刻の用材に使われる「大理石」が、今治城では石垣に使われているのです。
キレイですよね。
一方で、これらの石を離れて、石垣全体を見てみましょう。
城の表門である鉄御門(くろがねごもん)の前の石垣 |
白や灰色の石とともに、薄いオレンジ色や、薄いピンク色がかった石が目立ちます。
鉄御門を通った後の、右側の石垣 |
近づいてみると、表面に黒い胡麻(ごま)のような斑点(はんてん)があります。
これらは花崗岩(かこうがん)という種類の石です。
白色の大理石がどうしても目立ってしまいますが、
この花崗岩が今治城の石垣で一番多く、全体の約90%も占めています。
その次に多いのが、大理石なのです。
なぜ、今治城の石垣の石は、花崗岩が大半を占めていて、2番目に多いのが大理石なのでしょうか?
その大理石に、なぜ貝殻が付いているものが多いのでしょうか?
長くなりますので、この続きは、
次の機会のブログでお話ししたいと思います。