こんにちは。
今治地方は数日前に梅雨入りしたのですが、いわゆる「空(から)梅雨」状態で、初夏の清々しい天候が続いています。
先日、今治城の一室で、今治城が所管する大型の絵図の撮影を行いました。
撮影の様子 |
絵図は、大型のものになると、持ち運びや開閉をすることが難しく、調査や展示をするにも簡単ではありません。
そこで、このような絵図を高精細度の画質で撮影することにしました。
この撮影で得られる画像データを使うことにより、画面上で微細なところまで観察でき、かつ、実物とそん色ない精度で実物大で復元できるようになります。
業者さんが専用の装置を持ち込み、2日間で計12点の絵図を撮影しました。
専用装置の精度もさることながら、
業者のスタッフさんが撮影の際に、絵図の些細な折れや皺(しわ)を丁寧に直したり、
ライトの当て具合によって、絵図の折れや皺をできる限り目立たなくしたりという、
光の当て方の工夫として、部屋の側壁を使って光を反射させています。 |
この撮影によって得られる画像データは、今後の調査や展示で活かしていきます。
直近では、今年の秋(10月6日~12月2日)に開催予定の今治城の絵図をテーマにした特別展で、展示や図録に活用する予定です。
ご期待ください。
学芸員 藤本