こんにちは。
梅雨入り前のこの季節、木々の緑は鮮やかで森林も自然であふれています。森林浴に最高の季節ですね。
昨日、鹿児島の屋久島で豪雨にともなう土砂崩れで孤立し全員救出された登山者のみなさんも、新緑に包まれた屋久島に癒されに行かれたのでしょうか。
思いがけない災難にあわれましたが、全員無事でなによりでした。
連休中、観覧者の方々から「今治城の石垣はスゴイですね」とお褒めの言葉をたくさんいただきました。
今日は今治城の石垣のどこがスゴイのか紹介させてください。
今治城の石垣は、大小さまざまな自然石をほとんど加工せずに積み上げる野面積みという技法で作られています。
石垣勾配のそりが少なく直線的で粗野な印象ですが、排水に優れ頑丈な作りです。砂浜に立つ石垣としては驚異的な高さ(9~13m)です。
隅角は、やや加工した長辺石と短辺石を交互に積む初歩の算木積みで積み上げられました。
今治城の石垣には白くてつやのある石が混じっています。
これは大理石で、石垣に使われるのは珍しいことです。
所々に空いてる穴は、貝が空けたもので、もともと海岸にあった石が使われたことを物語っています。
詳しくは、今治城2階にある自然科学館に展示説明していますので、ぜひいらしてください。
貝が穴をあけた大理石
石垣全体の90%以上は花崗岩が用いられています。
今治城のほとんどの石垣は江戸時代のものですが、昭和・平成に作られたのもあります。
山里櫓への階段の壁面や
天守の土台などです。
ちなみに、今治城一階トイレの壁は江戸時代の石垣です。
天守の再建時に櫓の基礎を利用しました。
どうぞ、ご覧ください。
愛媛県にある他のお城(大洲城・宇和島城・松山城)の石垣と見比べて、今治城の石垣を味わってください。
大洲城
松山城
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