こんにちは。
今日も観覧者のいないお城は、静まり返っています。
職員がいつものように事務所で仕事をしていますと、天守の外で声が…
100名城スタンプを探しているのかな?
外の様子を見に行くと、吹揚神社の氏子さんたちが春祭りの準備をしていました。
臨時休館が決まったときは何とも言えない気持ちになりましたが、今は気を取り直して、個々それぞれが通常業務に加えて、普段できないことをしています。
今日は、扉で隠れていた壁面を掃除することにしました。
段ボールを立てかけているあたりです。
そこには、大きなビルなどの入口あたりで見る【定礎】がありました。
※定礎(ていそ)とは、建物の土台となる石を置いて建築を始めることですが、実際は工事が完了したとき、その日付を御影石などのプレートに記載して埋め込みます。
なので、今治城天守は、昭和55年9月に完成したことになります。
定礎プレートの裏には「定礎箱」が埋め込まれている場合があって、建築当時の世の中の様子が分かるようなものが入れられます。今治城はどうなんでしょう。
この定礎箱、開けられるのは建物が取り壊されるときだけ。というのがタイムカプセルと違うところです。
ちなみに、ダムにも基礎となる岩盤に定礎石が埋め込まれていますが、水没しているため見ることはできません。