こんにちは。
7月1日 日本各地で山開きが行われ、登山客の無事を祈願しました。
「こどもがはじめてであう にっぽん地図絵本」より |
むかし神仏を祀(まつ)る霊峰に入山できるのは、山伏や修行僧だけでした。
しかし、江戸時代になると庶民も神様や仏様にお参りしたいと願うようになり、夏の一定期間だけ「山を開く=登山を許す」ようになったそうです。
富士山は、今年から入山料の支払いにキャッシュレス決済(電子マネーやクレジットカード支払い)を導入したそうです。
今治城でも観覧料金のお支払いに(外国人に限らず日本人のお客さまでも)クレジットカード支払いを希望する方が時々いらっしゃいます。
都会だけじゃなく地方にも、キャッシュレスの波は押し寄せているのかもしれません。
7月1日は今治市立南中学校と今治市立立花中学校の生徒さん4人が職場体験にきてくださいました。(河野美術館の学芸員檜垣さんが引率)
お城の仕事を体験してもらう前に、天守のなかを見学してもらいます。藤本学芸員が説明をしながら案内をしました。
今治城と河野美術館の学芸員2人にともなわれての見学は、自分だけで見学するよりも理解が深まり贅沢な時間だな。と思いながら、みなさんに同行させていただきました。
時間が限られているので駆け足で見学します。
二つの甲冑の違いから、武士の中でも階級があったことを説明します。
左は馬廻りなどを勤めた家臣の甲冑なので、漆や糸で華やかに構成されています。
右は足軽や徒士(かち)のものなので簡素な装備になっています。
今治城は歴史だけじゃなく、自然科学も学べる自然科学館があるので、そちらにも案内しました。
今治城を築城した藤堂高虎
古地図
天守の最上階からは、瀬戸内海や四国山地などがよく見えます。
今治城の隣の吹揚神社
御金櫓を見学します。
山里櫓で古美術を見ました。
鉄御門へ向かいます。
鉄御門は昔ながらの伝統工法を基本として、日本の木材だけを使って建てていることを説明。
鉄御門の模型
お城に侵入しようとする敵を攻撃する方法を解説してます。
こんなふうに、侵入者を見張ります。
ここから敵を狙います。
ツメレンゲが自然科学館にある石垣の模型(河野美術館の学芸員檜垣さんが作られました)と同じように、石垣の間にひっそりと生えていました。
こちらが自然科学館にある石垣に生えているツメレンゲの模型です。
この模型を作られた檜垣学芸員さん本人も、実際のツメレンゲが模型通りに生えているのを見て安心されていました。
櫓の見学を終えて天守に帰ります。
最後に史料整理と観覧券を売る体験を。
この日に限ってお客さまが少なく、中学生のみなさんが十分な体験ができなくて申し訳なかったです。
この日の職場体験を通して、学芸員やお城で働く人たちの仕事に興味をもっていただけるとありがたいです。
高校生以下は観覧料無料ですので
また、いつでも今治城へ遊びにいらしてください。
職員一同お待ちしております。
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