2019年11月7日木曜日

お城の井戸(今治城・松江城・伊賀上野城)


こんにちは。


朝晩はぐんと冷え込み、日の短さを実感する今日この頃です。
夕刻に「まだ明るいと思っていたら、もう真っ暗」とあわてることがあります。「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」という言葉のとおりですね。

そして、日の出も遅くなりました。









先日、観覧者の方から「今治城の井戸の水は真水ですか?」と質問がありました。





















今治城の井戸は真水です。

石垣の下まで届かせるために、かなり深い井戸になっているようです。砂浜に造られているのに真水が得られたのは、この地域に蒼社川の伏流水が多く、地表近くに真水が流れているからのようです。




右下の川が蒼社川です。


せっかくですので、他の城の井戸も紹介させてください。

☆まずは島根県の松江城。











★松江城のホームページ 02松江城のみどころ(地階と井戸)から。

地階(穴蔵の間)は、籠城生活物資の貯蔵倉庫である。中央には深さ24mの井戸があるが、北方の池の底とほぼ同底で常時飲料水が得られた。


天守の中にある井戸を見たのは初めてでした。
中を覗き込みましたが、足がすくむ深さでした。


☆☆もう一つは三重県の伊賀上野城。










この説明板の前に、金網で蓋をされた忍びの井戸があります。写真を撮ってないのが残念なのですが、とても深く暗い井戸でした。

この井戸は、井戸から外へ抜け穴が作られていて、いざという時には、抜け穴から兵糧の搬入や外部との連絡・援軍を城内に引き入れる通路でもあったようです。

さすが忍びの里にある城です。

井戸の秘密を守るため、小天守に忍者を常駐させて井戸の監視にあたり、藩士でさえ覗くことを許されなかったそうです。

真水を得るだけではない井戸もあるのですね。
これから訪れるお城の井戸を見学するのが楽しみです。


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