こんにちは。
今治城の桜も、開花宣言できるくらい咲きました。
城内には約90本の桜がありますが、花が咲いているのは数本で、ほとんどが、まだ蕾です。
1873(明治6)年の廃城令で大半のお城が取り壊され、学校や公園・神社へと姿を変えました。本来の城としての役目が終わった城跡に🌸桜が植えられたのです。
城郭建造物がすっかり壊されたあと、石垣や土塁の崩落防止のために強く根を張る桜(ソメイヨシノ)を植えたというだけではなく、城の荒廃を嘆いた旧藩士によって桜が植えられた例もありました。
※日本三大桜名所に数えられる弘前城(青森県)や高遠城(長野県)
良かれと思って植えたこれらの桜たち、100年が過ぎた今、とても悩ましいことになっています。桜など樹木の根っこが石垣を押し出し膨らみ崩れ落ちる、という危機に直面しているのです。
桜などの樹木は、遠くからも下からもよく見えるように石垣近くに植えられているため、一層このような現象が起きています。
根っこが石垣を押し出して崩すだけじゃなく、高松城跡のように石垣の上に生えていた松の木が台風で倒れ、石垣も一緒に崩れる、というような事例もありました。
これらの城跡は、桜の名所や公園として市民に親しまれている史跡が多いので、伐採が容易ではないことも悩ましいところです。
そのような一面もある、お城の桜です。
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