2019年12月4日水曜日

具足(ぐそく)って、なに?


こんにちは。


鍋物が美味しい季節になりました。

寄せ鍋・水炊き・キムチ鍋・すき焼き・土手鍋・もつ鍋・ちり鍋・ちゃんこ鍋・しゃぶしゃぶ・みぞれ鍋…書ききれない種類の鍋料理。どれも、美味しく体が温まります。






今治城は、本格的に冷え込む日も、たくさんの観覧者がいらしてくださいます。先日、天守の展示物を熱心に観てくださった方から「鎧兜の重さって、どのくらいあるの?」と質問がありました。


お答えするために史料を探しましたら、今治城(一般財団法人今治文化振興会)が発行している『今治藩の家臣団』の12㌻に鎧兜の重量の表示がありました。




2019年9月20日第二版「一般財団法人今治文化振興会 今治城」発行





具足 (ぐそく)の総重量10.72キロ 
兜(かぶと)の重量2.08キロ

とあるのですが、鎧兜でも甲冑でもなく、具足と書いてあります。
具足って、なに?

足に付ける甲冑にしては重すぎます。調べてみました。

具足の「具」は「そなえる」
具足の「足」は「たりる」
つまり具足は、【フル装備】の状態を言うようです。


武士が戦うときに体のさまざまな部位を守る具足は、戦術の変化・武器の進歩・西洋甲冑の影響など、いろいろな要因の影響を受けて変化したそうです。これはまた、次の機会に調べることにいたします。


今治城天守にも、具足や刀(かたな)・槍(やり)・鉄砲などを展示しています。どうぞ観にいらしてください。

お待ちしております。