2021年10月30日土曜日

今治城が『歴史絶景』の表紙に!

 こんにちは。


今治城にも行楽シーズンがやってまいりました。


こちら四国の今治では10月になっても夏のような暑さで、秋の気配を感じることなく過ごしておりました。中旬になり突然冬のように冷え込み、ようやく今週あたりから秋らしい気候です。


いつもなら(今治城の展望台から見える)石鎚山の木々も紅葉🍁が始まっているころなのですが、ねんのためいの町観光協会☎088-893-1211に問い合わせました。


今年は10月上旬まで暑さが続き、朝晩の寒暖の差が激しくなるのも遅かったので、例年より色づくのが遅いそうです。また、夏の長雨のせいで紅葉することなく枯れてしまった樹もあるということです。


長く続いたコロナ禍のなか、移動も制限されてきましたが、日常生活の習慣として身に付いた感染予防をしながら、大自然のなかに身を置くのもいいかもしれません。


さて先日、今治城が朝日新聞出版の『歴史絶景』迫力の絶景スポット100の表紙を飾りました。





今治城が表紙になっただけでも驚き(゚д゚)!ですのに

見開き1ページ(66・67ページ)を使って今治城が掲載されています。




朝日新聞出版から送って頂いた見本誌をパラパラとめくっていますと、いつも見慣れた今治城が見開き1ページにドーン‼と現れ、声が出ないほど驚きました。


おおげさではなく、息を吞むというのはこのことなんですね。


たしかに観覧者の方々から「今治城は、こじんまりとしていて堀と石垣がキレイなお城」だと、お褒めの言葉をいただくことはありますが、数あるお城の中から今治城を選んでいただけたことは、とてもありがたいことです。

これを励みに、観覧者のみなさまが今治城にいらして良かった(*'▽')と感じていただけるよう、スタッフ一同心がけて参ります。


                    

2021年10月9日土曜日

今治城の犬走り

こんにちは。


はやくも10月ですね。
こちら今治の日中はまだまだ暑い日が続いています。


秋らしくない気候ですが、スーパーの店先には栗🌰やキノコさんまにブドウ🍇など、美味しい食材がたくさん並び「実りの秋」がやって来ました。


この時季は空気が澄んでいるので、今治城の天守展望台から見る景色もくっきりハッキリ見えます。展望台に上がった観覧者にも「展望台は風が吹いて気持ちいいし、来島海峡大橋や島や山がよく見えるね」と好評です(*'▽')







さて先日、犬走りに入る機会がありました。
そのとき撮影した動画はツイッターに掲載中

今治城の犬走りは一般公開していないので、職員も気軽に入れる場所ではありません。※学校などの教育的行事や学術的な研究者などでの利用については、今治城へお問い合わせください。☎ 0898-31-9233


犬走りとは、石垣の周りにある細長い平地。







犬走りへの入口付近から撮影




石垣の上から犬走りを撮影



今治城は街中にあるのですが、絶滅のおそれのある動植物が生息・生育することができています。それは犬走りに人が自由に出入りできないように管理されていることや、定期的な手入れや専門家による観察と保護がある環境などのおかげです。


犬走りや石垣を手入れするようすを2020年5月2日のブログ☞https://imabarijo.blogspot.com/2020/05/blog-post.html に掲載した写真でご覧ください。


犬走りの草刈り



命綱を装着し石垣の草を刈る



今治城に犬走りが設けられたのは、砂浜の弱い地盤を補強するために設けられたと考えられています。

現在、今治城の堀は海とつながっているので、潮が満ちると堀の水位が上がり、犬走りは海水に浸かります。

海水に浸かり始めた犬走りを2019年10月28日のブログ☞https://imabarijo.blogspot.com/2019/10/blog-post_14.html に掲載した写真でご覧ください。















これらの写真を撮ったあと犬走りは完全に水没し、松の根元も海水に浸かりました。今治城の松は、海水にどっぷりつかっても枯れることなく元気です。



松が乾燥や塩に強いとはいえ、砂地は小さな苗木にとって過酷な環境。全国の海岸にも松林がありますが、これらは自然に生えたのではなく、人の手によって植林されました。


苗木のまわりに防風垣を作り、砂の表面にわらを敷き、遠くから水を運んで撒(ま)いたりして、人が手間ひまかけて大事に育てたのです。


来城されたとき、そこらへんのことに思いをはせながらご覧いただけると興味深いかと思われます。