2020年2月23日日曜日

石垣に使われる石の種類(徳島城の石垣)


こんにちは。


朝晩冷えますね。天守から見える山も、ところどころ白くなっています。

きょう2月23日は天皇誕生日。ふ(2)じさん(23)と読めることから「富士山の日」でもあります。






空気が澄んでいるこの時季は、富士山が見えるチャンスも増えます。いつも変わらないあの堂々とした姿は、手を合わしたくなるような神々しさがありますね。さすが、日本でいちばん高い(標高3776m)霊峰・富士です。



さて、今治城で観覧券売り場で窓口業務をしておりますと、観覧者の方々からいろいろな質問をいただきます。専門的な質問は学芸員が対応しますが、一般的な質問にはシルバーさんや職員が対応させていただいております。


観覧者の質問は、歴史的なことから昼食のお店選びやお土産品のことなど、多種多様。スタッフ一同、いろいろな質問にお答えできるように、事務所に置いてある城郭関係の資料や雑誌・ガイドブックなどを読んで知識を広めています。


それらの本の中に、Gakken出版『日本100名城めぐりの旅』萩原さちこ著がありました。












この本は、城郭の見どころを、初心者にもわかりやすいように説明してくれています。徳島城を紹介するページに、とても魅力的な色(ブルーグリーン)の石垣の写真がありました。
今治城の石垣では見たことのない色の石です。

その魅力的な色の石垣を見て来ましたので、紹介させてください。

  









徳島城跡リーフレット



徳島城の石垣が独特の色なのは、地元特産の阿波青石(ブルーグリーン)を使って積まれているからなのですね。
















天守跡近くの石垣は、荒々しく積まれており、コケむしています。





















石垣が荒々しい様子なのは、使われている緑泥片岩が平べったく板状に割れる石だから。石垣に使われている石の特性が違うと、こんなに様子が違うのですね。


今治城の石垣は、地元で採れる花崗岩や石灰岩が使われています。











数は少ないのですが、白くて艶のある大理石が今治城の石垣に使われています。大理石が石垣に使われるのは珍しいそうです。



ボランティアガイドさんが石垣に使われた大理石を説明しています。


今治城の石垣は、大小さまざまの自然石をほとんど加工せずに積み上げています。


ユンボもクレーン車もなかった時代、どんなふうにして石を積み上げたのでしょう。昔の人々の作業風景を想像しながら石垣を見上げるのも楽しいかもしれません。



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2020年2月12日水曜日

城を盛り立てる工夫【大洲城(藤堂高虎公)】


こんにちは。


夜空の星がキレイに見える季節になりました。
寒ければ寒いほど空気が澄みわたり、星がよく見えます。


冬に星がよく見えるのは、空気が乾燥して透明度が増すから。夏空の星が冬より見えづらくなるのは、空気中の湿気が視界の邪魔をするからです。山道で霧が出ると周りが見えづらくなるのと同じ理由ですね。


見上げてごらん夜の星を~♪とあるように、今夜は空を眺めてはいかがでしょう。






さて、この時季、平日の今治城は、一年で一番落ち着いています。お城や展示物をじっくり時間をかけて観覧するには最高の環境ではないでしょうか。


職員たちも、今の時季にしかできない、時間のかかるこまごまとした仕事に取り組んでおります。


観覧者のみなさまに少しでも気持ちのいい時間を過ごしていただけるように、スタッフみんなで天守までの通り道(駐車場 ⇨ 土橋 ⇨ 吹揚公園 ⇨ 天守)や天守と3つの櫓を丁寧に掃除し、誠実な対応を心がけております。













今のところ今治城は大きなイベントの予定はありませんので、他の城が創意工夫されている様子を紹介させてください。



愛媛県大洲市にある大洲城は、日本初の天守に泊まれる宿泊滞在型城主体験『キャッスルステイ』が始まりました。
1日1組限定で、2人1泊100万円(城の保存費用を含む)。





朝日新聞 愛媛版より





日本のお城ファンはもちろんのこと、日本に興味がある海外の方にもインパクトのある企画ですね。

詳しくは、https://www.ozucastle.com/をご覧ください。


長崎県の平戸城でも、来夏から城泊が始まる予定だそうです。


今日も雨のなか、数ある観光スポットの中から、今治城を選んで来てくださりありがとうございます。これからも観覧者のみなさまが、思い出深い時間を過ごせる城になれますよう心がけてまいります。



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2020年2月10日月曜日

吹揚神社の【御朱印】と今治城の【御城印】


こんにちは。


邪気払いの節分も終わり、立春も過ぎました。
暦の上では春ですが、一年の中で最も寒い季節です。

みなさま、お変わりありませんか。









さて、今治城の観覧券売場で【御朱印】をご希望になる時があります。

観覧券裏の〈今治城案内図〉にもありますように、天守に隣接して吹揚神社があるせいかもしれません。







吹揚神社の【御朱印】は吹揚神社社務所でいただけることをお伝えしています。

せっかくですので、吹揚神社の御朱印をいただいてきました。








社務所の玄関を入りますと、ピンポーンピンポーン♪とチャイムが鳴り、奥からどなたかが出ていらして対応してくださいます。




2019年4月撮影








御朱印をいただいたときに、吹揚神社のリーフレットも頂きましたので紹介させてください。













ちなみに、今治城の【御城印】は ⇩ これです。







「伊豫 今治城」の字体の説明は、御城印の裏の右下にあります。





詳しくは昨年7月12日のブログにありますので、よろしければご覧ください。


御城印(登城記念)は、来城した日付が入っております。
旅の思い出にお持ち帰りいただくのもいいかもしれません。



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