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現在、山里櫓では、館蔵品展「生誕100年 水墨画家 松本奉山」を開催しています🎨⇒展覧会の紹介ページはこちら
松本奉山(まつもと ほうざん:生没年1925~2010年)氏は、愛媛県今治市出身の水墨画家です。今年生誕100年を迎えました。
筆を執る松本奉山氏 |
当時とても少なかった女性の画家であり、伝統的な水墨画ではなく、新しく前衛的な水墨画を描き、独自の世界を作り上げました。
そして、世界をまたにかけて活躍しました。
数多くの作品がある中で、故郷である今治市には約600点の作品を寄贈され、ここ今治城で保管されています。
本展では、これらの中から、寄贈以来ほとんど公開されていなかった作品を選抜しました。
繊細な絵から大胆な絵まで、個性的な作品の数々をご堪能ください。
また会場内では、松本奉山氏が各地で行っていた水墨画のデモンストレーションの様子を映像で紹介しています。
会期は8月31日までです(会期中無休)。
天守1階観覧券売場で、観覧券をお買い求めの上、ご来場ください。
また、松本奉山氏に関わる最新の書籍・図録『世界を描く水墨画家 松本奉山 静寂と躍動の筆勢』(大阪大学総合学術博物館叢書23、2025年)を天守1階観覧券売場で販売中です。価格は2,970円(税込)です。
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『世界を描く水墨画家 松本奉山 静寂と躍動の筆勢』 表紙の画像 |
なお、今治城から近い今治市河野美術館でも、奉山氏の様々な作品を展示する「生誕100年 松本奉山展」を開催しています(本日から開催。8月31日まで)。
また同美術館では、8月24日(日)13時30分~15時00分に、講演会「今治出身の異色の女性水墨画家 松本奉山を知る」が開催されます。
奉山氏をとてもよく知る、神戸市立小磯記念美術館・神戸ゆかりの美術館の館長である岡
泰正氏が講師をされます。
参加無料・予約不要です(ただし、定員60名で当日先着順)。
河野美術館での催しにも、ぜひ足をお運びください。
松本奉山さんを知り、その絵画や生き方、考え方に触れ、何かを感じ取っていただく機会になれば幸いです。
学芸員F