2021年1月21日木曜日

掛軸の展示替え(学芸員の仕事 ⑥)

 こんにちは。


二十四節気の大寒が過ぎました。


この時期の冷え込みはとても厳しいですが、太陽の日差し🌞は少しずつ力を増してきます。お天気がいい日は、部屋の中よりも戸外の陽だまりのほうがポカポカ暖かく、前日の寒さがウソのようです。


こうして寒い日と暖かい日を繰り返しながら、春に近づいていくのですね。




さて今回は、学芸員の仕事を紹介させてください。


学芸員のおもな仕事は、資料の「収集」「整理・保存」「公開・展示」「研究・分析」「教育普及活動」など。欧米ではキュレーターとよばれ、特別な専門職として厚遇されています。


学芸員は国家資格で、自分が身につけた専門分野の知識を使って、美術館や博物館、動物園や水族館や植物園などで働きます。


ただ、資格取得者の数に対して採用枠が少ないというのが現状です。


今治城の学芸員は、先に紹介した仕事に加えて、観覧者や電話による疑問質問に答えたり、城内の案内や説明、公民館の文化講座や史談会の講師も務めます

お城の繁忙期には、窓口や駐車場の業務、展示ケースの電球替えや施設の点検など、多種多様な仕事をこなします。


実際の仕事の様子を写真で紹介させてください。昨年5月の臨時休館中にした掛軸の展示替え)


今回展示替えをする掛軸に限らず資料を痛めないため、長机に白い布をかけます。

マスクは飛沫が資料にかかるのを防ぐためで、コロナ禍でなくても資料調査のときは着用します。


準備ができましたので、箱から掛軸を取り出しましょう


矢筈(やはず)を使って掛軸を壁にぶら下げます。





左右傾かないように、同じ速さでくるくると下へ。

資料を大切に扱います。





展示する前に寸法を測り状態を確認。

掛軸を元の箱に戻し保管するときの紐の結び方も、ご覧ください。











学芸員が紐を結ぶようすは、茶道の先生の所作のようでした。

天守4階の展示替えは、こんなふうに行われました。








掛軸の説明文を置いて、完成です。





学芸員を目指すみなさん、頑張ってください!

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2021年1月20日水曜日

愛媛県公式観光レジャーガイド・愛媛本『じも旅のススメ』に今治城が掲載されました。


こんにちは。


緊急事態宣言が11の都府県に出され、政府は「不要不急の外出や移動、県をまたぐ移動を含め、控えてほしい。」と呼びかけ訴えています。

今まで以上に行動を自粛し注意深く過ごさなくては、と気持ちがキュウクツになりかけていたとき、

愛媛県公式観光レジャーガイド・愛媛本『じも旅のススメ』
監修・愛媛県観光物産協会/四国観光立県推進愛媛協議会
が、お城に届きました。

この本に限らず今治城が掲載された書籍は、出版社から今治城の管理事務所に送られてきます。

せっかくですので、内容を少し紹介させてください。





いつものパンフレットで見かけるベタな観光地だけじゃない、地元民がおすすめする旅。3密を避けられ安全・安心なスポットが500ヶ所紹介されています。








🍊愛媛県の歌の一番
 
海がある 山がある
空にひかりがあふれてる
道がある 川がある
伊予のことばが流れてる
ふるさと ふるさと わが愛媛
ゆたかな自然が あふれてる
あつい血潮が 流れてる~♪
                         作詞 岩本義孝
                         作曲 中田喜直 

とあるように、愛媛自然の宝庫。

102ページに今治城が掲載されています。













ガイドブックのページをめくりながら、頭の中で旅をするのもいいかもしれません。

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2021年1月17日日曜日

自然科学館にて野間馬展開催中!


こんにちは。


七草や鏡開きが過ぎ、みなさまお腹の調子はいかがですか?年末年始の巣ごもり生活中に、おせち料理やおやつを美味しくたくさん召し上がられたかと思います。

国の天然記念物「奈良公園のシカ」は、おやつの鹿せんべいを食べなくなってから、おなかの調子が良くなってきたそうです。






新型コロナウイルスの影響で観光客が来なくなったのを知らないシカは🍘せんべいをもらえなくなっても、鹿せんべい屋さんの近くに集まっていました。

しばらくすると野生に近い健康的な生活自分で草を探して歩き、日中はのんびりと芝生に横たわって消化休息する)を取り戻すシカがでてきたそうです。

その一方🍃草を探して食べるでもなく、鹿せんべいがもらえた店のあたりをうろついているシカがいました。


北海道大学の立澤助教がNHKの取材(天然記念物「奈良のシカ」へのコロナ禍の影響に関する調査結果について)を受けインタビュー出演しました。「前略…人からエサをもらって食べるのが当たり前になって、環境の変化に適応できないのかもしれない…後略」と。


人間もコロナ禍によって変化した環境を試行錯誤しながらも受け入れて、自分や周りの人たちを守り注意深く暮らすのがよさそうですね。


さて昨年末から自然科学館にて、岡山理科大学 獣医学部のサークル 【Muzoo(ミューズ)】と【野間馬研究会】との合同による野間馬展が開催されています。


始まりは昨年5月27日。
教授と学生さんたちがお城に相談にみえました。

まずは自然科学館を見学。

さすが獣医学部の学生さんたち。
説明文をじっくりと読み、展示物に見入っていました。


5月27日

 












見学の後、研究室で具体的な展示計画を話し合いました。








2020(令和2)年12月19日 、野間馬展の準備が始まりました。

この日、学生さんたちが赤ちゃんを抱いているような様子で天守入口に。何を大切そうに抱えているのだろう?と見ますと、馬の頭蓋骨でした。

では、展示の準備のようすを写真でお伝えさせてください。


































野間馬展示が完成しました‼

















サラブレッドの等身大写真と野間馬の脚の骨を比べると、それぞれの体の大きさがよくわかりますね。


サラブレッドは人を背負った状態で(競争時には)数分間続けて、時速50~70㎞の速度で走ることができます。
競馬場で走る彼らと野間馬は、見た目や秀でた能力の種類は違っていますが、同じなんだな…と競馬場の売店で購入したファイルを見て思います。
















せっかくですので、のまうまハイランドのパンフレットも紹介させてください。







よろしければ、岡山理科大学(今治キャンパス)の野間馬研究会公式Twitterもご覧ください。
https://twitter.com/nomauma_ous





余談ですが、バッグやスカーフで有名なエルメスの創業者は馬の鞍とハーネスの有能な職人でした。やがて人々が馬車ではなく自動車で移動するようになると、馬具職人の仕事も激減

職人たちの技術や生活を守ろうと経営者が考えたのが、馬具造りの技術(丈夫で馬の体に負担を掛けない繊細な配慮)をいかして作る👜鞄や革小物でした。それらは今もなお、人々の信用と高評価を得ています。



Muzoo(ミューズ)の展示は他にもありまして、今治市中央図書館1階サブギャラリーで【牙展】が開催中です。
(~2月14日まで)




いくつになっても知らない世界にふれるのは、いいものですね。


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