2023年6月20日火曜日

甲冑がよりかっこよく!

3月に開催された今治市の学芸員の勉強会「にじの会」🌈


東京国立博物館の佐藤寛介先生を講師にお招きし、刀剣や甲冑の扱いを教えていただきました。


今日、6月20日はその実践として、市内学芸員や文化財関係者の10名が今治城に参集し、甲冑展示の修正を行いました。


甲冑がより美しくみえるよう、甲冑の展示を手直ししていきます。


作業の様子👇
















……とみんなで作業すること1日。



どのくらい変わったのでしょうか?



Before 修正前





After 修正後





           Before 修正前





After 修正後




どうでしょうか?!


兜を目深にかぶせたり、ひじを張ったようにしたり……


甲冑らしく、武士の猛々しさが伝わってくるようなどっしりとした姿になったように思います。



今回は1ケース分、5領の甲冑の修正を行いました。



今回、作業したのは、天守2階、階段を上がって右手の展示ケースです。



実は今治城、このほかにもたくさんの甲冑を展示しています。


今後は、他のケースに展示してある甲冑も少しずつ直していく予定です。



よりかっこよくなった今治城の甲冑を、ぜひご覧ください!!


学芸員M

2023年6月12日月曜日

最近の今治城ーねぷた・取材・調査などー

 こんにちは。


6月10日は今治市でビックイベントが開催されました。

それが、こちら



撮影:今治城自然科学館館長K先生








弘前ねぷた in今治です。



この青森県の「弘前ねぷた」、約8メートルもあるそうですよ。



ねぷたと今治城のツーショットも!



撮影:K先生


撮影:K先生


ねぷたで盛り上がった今治ですが、



今治城はというと、このところ海外から来館される方が多くなり、こちらも賑わっています。



多言語に対応するため、指差しでチケットの説明ができる表示も新たに設置しました。






これからさらに増えてくるのかな……



さて、学芸員はというと、5月6月と立て続けにメディアの取材を受けました。



学芸員のお仕事」についての雑誌取材や……







今治城」についてのテレビ取材







今治城や、今治の歴史の魅力がさらに広まることに期待!


放送日など情報が解禁されましたら、随時お知らせします。



また、10月開催を予定している特別展に向けての調査も進んでいます。



新緑の美しい愛媛大学。図書館で調査を行いました。



今秋の特別展は、今治の幕末をテーマにした展示です。


ぜひご期待ください。


M





2023年5月15日月曜日

継ぎ獅子ー吹揚神社 春季例大祭ー

今治城の本丸跡にある吹揚神社で春季例大祭が、5月13日に行われました。



「継ぎ獅子」も4年ぶりの開催となりました!


人の上に人が立ち獅子頭をかぶって獅子を舞う「継ぎ獅子」は、愛媛県指定無形民俗文化財に指定されています。


今年の様子を動画におさめました👀





生で見たい!と思われた方、今年はほかの神社さんでも開催される予定だそうです。

日程は今治市のHPでご確認ください😊



2023年4月4日火曜日

今治城の桜2023

新年度がはじまりました。


2023年度も今治城をよろしくお願いします。



さて、今治城の桜情報をお届けします🌸🌸🌸


4月4日現在、まさに見頃を迎えています。








先週末から連日、お花見の方がたくさんいらっしゃって、写真を撮ったり、お弁当を食べたり、みなさん思い思いに楽しんでいる様子。



一部の桜は散り始めており、明日から天気が崩れるようなのでもう散ってしまうかもしれません…


お花見はお早めに!



また、今治城の山里櫓では


企画展「新収蔵品展 ―地域の歴史を伝えるモノー」を開催中👏


近年に新しく今治城のコレクションに加わった文化財の一部を紹介する展示です。


ぜひこちらも合わせてお楽しみください。


2023年2月20日月曜日

御金櫓の新展示 館蔵品展「水墨画風景 今治の港・海・来島海峡大橋 松本奉山の世界」

こんにちは。


昨日は四国地方で春一番が吹いたそうです

今治地方も午前中に雨交じりの生暖かい強風が吹き、午後は晴れました。

行ったり来たりの天候を繰り返しながら、だんだん春が近づいてくるのですね🌸


今治城の御金櫓では、2月18日(土)から新しい展示を始めました。

館蔵品展「水墨画風景 今治の港・海・来島海峡大橋 松本奉山の世界」です。




今治城の御金櫓には、水墨画家の松本奉山氏(まつもと ほうざん:愛媛県今治市出身)の作品が多数所蔵されています。


本展ではこれらの中から、今治の港、および港から見た海や来島海峡大橋を描いた作品を選抜して展示しています[全14点]。







今治港は、昨年、開港場(外国と貿易ができる港)に指定されてから100周年を迎えました。

これからも地域の要として、新しい歩みを進めていく願いもこの展覧会には込めました。


今治港と今治城 [今治市 港湾漁港課:提供]


また、鑑賞をより楽しんでいただける様に、作品と同様の景色の写真も並べて展示しています[全7点]。


水墨画という芸術を堪能いただくと共に、今治の港をはじめとする今治地域の美しい風景を心に刻んでいただけましたら幸いです。


ぜひご観覧ください。


学芸員F


2023年2月16日木曜日

「服部家文書目録」を公開しました

今治城ホームページのおしらせ欄に設けている「【所蔵資料情報】今治城収蔵品目録の公開」に、「服部家文書」の目録を追加しました。


☞ 【所蔵資料情報】今治城収蔵品目録の公開


服部家文書は、旧今治藩士の服部家に伝来した明治から平成の古文書・記録類・写真218件(308点)です。

服部家は、今治藩初代藩主定房の頃より代々家老を務めました。


幕末期に服部家の当主であった正弘は、維新後に藩主久松松平や士族・町方年寄・庄屋の家譜等を収めた『今治拾遺』を編さんしたことで知られています。


明治27年(1894)「今治拾遺 一之巻」(今治城蔵)
『今治拾遺』は総計50巻に及び、今治藩史研究において重要な史料となっている。


今回、目録を公開した服部家文書には、明治4年(1871)に服部家当主となった服部速水(正宣)の警察官・裁判官在職時の辞令や履歴書、その子績夫の履歴書など近現代の文書が含まれています。


績夫の長女道子氏による平成9年(1997)の谷中霊園(東京都)内服部家墓所の修復工事に関する記録も見られます。


また、幕末から大正時代の漢学者である三島中洲の書簡も含まれています。




明治17年(1884)5月31日「第二期浦和重罪裁判陪席 命令書」(服部家文書22)
陪席とは、陪席裁判官のことで、裁判長以外の裁判官を指す。服部正宣(速水)は陪席として、明治17年11月に起きた埼玉県秩父郡を中心とした農民武装蜂起である秩父事件の裁判に関わった。



若林吉十郎殿御親族中宛三島毅書簡(服部家文書98-4)
三島毅(中洲)の書簡等4点(98-4-1~98-4-4)がおさめられている。



みなさまにご活用いただけますと幸いです。


学芸員M

2023年2月10日金曜日

[展示紹介]山里櫓に展示中の掛け軸

  こんにちは。

 2月もはや10日。まだまだ寒いですが、たまに日中の暖かい日が来るようになった気がします。

 春は少しずつ近づいているようです。

  今治城の山里櫓では、昨年末に一部を展示替えし、新たに掛け軸9件(全10点)を展示しました。




 地元今治出身の日本画家、矢野橋村(やの きょうそん)と山本玉仙(やまもと ぎょくせん)のお二人の作品です。

 10点中9点が矢野橋村[1890~1965年]の作品。大正時代から昭和にかけて大阪を拠点にして活躍した画家です。

 山水画や植物、動物画という幅広い対象の作品を並べています。


 もう一名の山本玉仙[1841~1907年]は、江戸時代末から明治時代に活躍した女性の画家です。

 父は江戸時代後期に今治地域で活躍した著名な画家山本雲渓(やまもと うんけい)です。父は猿などの動物画で有名なのですが、玉仙はその動物画で父に劣らぬ腕前だったようです。

 また、絵画のみならず、生け花、茶道、礼道、盆画盆石など多芸多趣味だったそうです。

 玉仙の作品は、この展示では一点のみですが、面白い絵をピックアップしました。


「寒山拾得」山本玉仙

 「寒山拾得(かんざんじっとく)」という作品です。

寒山(かんざん)と拾得(じっとく)という名の、中国の唐の時代にいたとされる伝説上の人物2名を描いています。

この2名を描く作品は昔から多いのですが、この寒山拾得図は、両者の顔を半分重ねて描き、あたかも一人の顔のように見せています。

 玉仙さんの遊び心がある作品ですね。

 

 これらの作品は、しばらくの間(今年の多くの期間で)展示予定です。

 ぜひご鑑賞ください。


 学芸員F