こんにちは。
開催中(12月19日まで)の企画展「江戸時代 のぞいてみよう! お侍さんの仕事」の見どころ紹介・第2回目です。
※前回の記事はこちら ☞ https://imabarijo.blogspot.com/2021/11/blog-post.html
お侍さん(武士)といえばこの服!という衣服を展示しています。
(最近は放映が少なくなりましたが)時代劇でもおなじみのもの。
名前は裃(かみしも)といいます。
名前の由来は、同じ布質、同じ色の上衣(じょうい)と下衣(かい)のセットを上下(かみしも)と呼んだことに因むそうです。
展示の裃も、上下で同じ布質、色になっています。
また、肩の部分がピンと横に張った特徴的な形。
興味深いことに、布の間に、くじらの髭(ひげ)を入れて張らせているようです。
この服は、登城する時や、公式の行事の時などに着用する、武士の正装です。
※ただし、展示している裃は、今治城の城下町にいた有力町人の家に伝わったものです。武士以外の庶民でも、婚礼や葬儀など、特別な場合の礼服として着用することがありました。
ところで、調査中に今治城の職員(身長177㎝)が横に立ってみました。
・・・裃が小さいですね。
※この写真もパネル展示をしています。
実は、江戸時代の男性の平均身長は155~156㎝くらいだと考えられています。
おそらく、この裃を着た人も同様の身長だったと思われます。
実物のモノによって、現在と昔とを比較すると、
「似ているな。変わってないな」ということや、
「今とは違っているな」ということを、
より強く実感することができます。
私も調査時に、その感覚を持ちました。
企画展の見どころ紹介は、まだ続きます。
次回をお楽しみに!!
学芸員F