こんにちは。
現在、今治城ではいくつかの企画展示が行われていますが、
そのうち、12月19日(日)まで開催の企画展『江戸時代 のぞいてみよう! お侍さんの仕事』について、見どころを何回かに分けてご紹介したいと思います。
最初に、2つの甲冑(よろい)を並べました。
この2領(りょう。甲冑の単位)を比べて見ると、どんな印象を持たれるでしょうか?
2領とも、江戸時代の今治地域を治めていた今治藩(いまばりはん)の武士(ぶし。お侍さんのこと)の甲冑です。
一方は、今治藩の中で最高の家臣である「家老(かろう)」を勤めた家のもの。
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今治藩の家老の甲冑 |
もう一方は、下級の武士のもので、武士自身が所有せず、藩が貸し与えたもの(いわばレンタル甲冑)です。
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今治藩の下級武士が借りた甲冑 |
同じ今治藩の武士のものですが、地位や身分が違う人のものです。
これらの甲冑の比較から、武士と言っても様々な人たちがいたことや、彼らの間にあった違いなどを感じ、思いをはせていただければと思っています。
この他の展示については、以後、少しずつご紹介していきます。
お楽しみに!!
学芸員F