2023年1月2日月曜日

しめ飾り準備と藩主へのご挨拶


🐰🐰🎍あけましておめでとうございます🎍🐰🐰



🏯2023年も今治城をよろしくお願いいたします🏯


2023年1月2日の今治城




さて、今日はお正月にちなんで「江戸時代の今治城のお正月」に関わる歴史資料の記事2つ紹介します。



まずは


しめ飾りの材料の調達についてです。


正月を迎えるのにかかせないのが「しめ飾り」。





江戸時代の今治城でも、お正月には「しめ飾り」を飾っていたようですが、その材料の調達に関する記事が残っています。




「藩正月飾使用品」(『今治郷土史 国府叢書 資料編 近世2(第四巻)』1989年、今治郷土史編さん委員会編、「国府叢書 巻二十三」p1022所収)




今治藩では、12月24日に「七五三ノ飾(=しめ飾り)」の材料を、藩内の村々から納めさせていました。



材料の徴収場所は城内の「鉄門(=鉄御門)」とあります。




今治城の鉄御門



この鉄御門まで、村の人びとによって材料である塩鯛、葉付の竹、梅、裏白(うらじろ)などが運び込まれました。



これらの材料を使って、飾り付けは担当の藩士によって28、29日頃までには完成しました。



城内のしめ飾りは、材料の準備を村の人びとが、飾り付けを藩士が担っていたのですね。



つぎにお殿様へ新年のご挨拶の記事をみてみましょう。


年が明けると、多くの人びとが藩主(お殿様)への新年の挨拶のため登城します。



「登城(新年拝礼)ノ事」(『今治郷土史 国府叢書 資料編 近世2(第四巻)』1989年、今治郷土史編さん委員会編、「国府叢書 巻二十三」p995所収)







まず挨拶の日程について(赤字部分)


1月1日、藩士や足軽などがご挨拶


次に1月3日、村の代表者たち(村役人など)がご挨拶


そして1月4日、僧侶や神官、修験者がご挨拶


といった順でした。



挨拶は今治城の大広間で行われました。



高貴な身分である藩主への挨拶をするときには、頭を下げたままでいなければなりません。(青字部分)



そこで、数メートル前から土下座の姿勢をとり、





そのまま数メートルを這うように前身し、藩主の前まで(村の代表者の場合は約3.6m前まで)くると新年のお祝いの言葉を述べました。



藩主の前でのご挨拶のあとには、藩主からお屠蘇(おとそ)がふるまわれましたが……





頭を上げることができないため、出されたお屠蘇を飲み干せないこともあったのだとか。(緑字部分)



絶対に粗相があってはいけない……年始からさぞ緊張感がみなぎっていたことでしょう。



なお、参勤交代で藩主が江戸にいる年は、大広間で記帳のみが行われました。



※「国府叢書」全65巻は、庄屋加藤家が代々残した今治藩政の数々の史料を基に編集(編纂)したもので、今治市屈指の郷土史資料集です。その編集は、最後の国分村庄屋であった加藤友太郎氏によるものです。藩政の実態や村の生活が解説されています。

今治市立図書館公式ホームページでは、「国府叢書」の原本の高精細画像および翻刻を閲覧することができます。 ⇒ https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/3820215110








2022年12月29日木曜日

今年もありがとうございました。

今治城は、昨日で年内の開館を終えました。
12月29日~31日は年末恒例の休館日になっていますので、ご注意ください。


今年も新型コロナウイルス感染症に悩まされた一年でした。
その他、色々な出来事がありました。
来年こそは、今年よりも平穏な一年になることを期待したいと思います。


期待と言えば、来年のNHK大河ドラマの「どうする家康」。

徳川家康が主人公ですが、今治城を築いた藤堂高虎と、藤堂氏の後に今治城主になった久松松平氏は、家康とは深~いつながりがあるのです。

藤堂高虎は、家康の側近として、初期の江戸幕府の確立に城づくりなどで多大な貢献をしたと評価されています。

大河ドラマにしっかり登場するのでしょうか?
まだキャストが発表されていませんが、誰が演じるのでしょうか?


久松氏は、家康の母:於大の方(おだいのかた)の再婚相手です。
その子孫は、徳川将軍の親族「御家門(ごかもん)」として江戸幕府を支えました。

ちなみに於大の方は松嶋菜々子さん、再婚相手の久松長家(俊勝)はリリー・フランキーさんが演じるそうです。

初代今治藩主の松平定房は、久松長家・於大の方の孫になり、徳川家康から見て甥の間柄になります。

久松家もどのように描かれるのか、楽しみです。


今年も一年間、大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
元旦から開館です!

それでは、よいお年をお迎えください!!





2022年12月7日水曜日

ひとことボードを設置しています。

本格的に冬が到来する 大雪を迎えて、今治でも思わず「さ、さむい~」と言ってしまう日が続いています。



夏よりも元気そうな今治城のインコちゃんたち



さて、今治城では10月15日から天守5階に「ひとことボード」を設置しています。




来館したみなさまに、登城した感想やつぶやき、イラストなどなどを書き込んでもらうコーナーです。







設置から2か月の間に、様々な書き込みをいただきました。



10月16日の様子




最高!!!





すてきなイラストも( ˘ω˘)♡



ひとことボードは引き続き設置していますので、登城の際はぜひ書き込んでみてくださいね。



2022年11月9日水曜日

【予告】展示解説会(11/13・11/23・11/27)

現在今治城で開催中の特別展「中世の港「今治津」と高虎の城づくり」の展示解説会を行います。



日程は


11月13日(日)  ①10時30分~ ②14時00分~

11月23日(水・祝)10時30分~

11月27日(日)  14時00分~

全4回・各30分程度 


※全て同じ内容になります。

※入場には今治城共通観覧券が必要です。



詳細はHPのイベント欄👇をご覧ください。

イベント欄:展示解説会



特別展の詳細はこちら👇

特別展 中世の港「今治津」と高虎の城づくり【2022年9月17日~11月27日】




お待ちしております!


特別展展示会場にて担当学芸員F



2022年10月16日日曜日

高虎サミットin今治が開催されました。

10月15・16日に、高虎サミットが開催されました。



 


高虎サミットは、藤堂高虎公にゆかりのある5都市(三重県津市・伊賀市、滋賀県甲良町、三重県熊野市、愛媛県今治市)で、郷土の歴史・文化の再認識やまちづくりなどをテーマに約2年に1回開催されているイベントです。



今回のテーマは「海と高虎 ―瀬戸内が育んだ今治の歴史―」



サミット当日の職員。たくさんの来城者さまをお迎えしました。




2日間のサミットでは、記念シンポジウムや……



シンポジウムの様子



高虎ゆかりの史跡の地をめぐるエクスカーション(バスツアー)が行われました。



エクスカーション今治城見学の様子1

エクスカーション今治城見学の様子2


イベント以外でも今治城ではたくさんのご来城者さまをお迎えし、盛況のうちに閉幕しました。



なお、サミット関連行事の『今治城特別展 中世の港「今治津」と高虎の城づくり』は11月27日まで開催中です。


特別展 中世の港「今治津」と高虎の城づくり:詳細


会期中にぜひご来館ください。


M


2022年10月5日水曜日

「石丸家文書目録」を公開しました

この度、今治城ホームページの「おしらせ」欄にて、今治城の収蔵資料の一部である「石丸家文書」の目録を公開しました。





目録を公開した石丸家文書は、江戸時代に桜井村・朝倉下村(ともに現今治市南東部)の庄屋を勤めた石丸家に伝来した古文書・記録類347件です。


当文書群には、明和から幕末の村政・年貢・治水・普請などにかかわる近世文書のほか、衛生委員任命状など明治期の文書も4点含まれています。




安永2年(1773)「伊豫国越智郡御料朝倉下村・私領朝倉中村弐ヶ村立会 用水堰当巳春御普請出来形御届帳」(石丸家文書230)
洪水で破損した堰の工事が完成した後、その工事を事前の届出通りに実施したことを報告した文書。工事は今治藩領の朝倉中村と幕府領の朝倉下村の共同で行われ、両村の村役人から当該地域を管轄していた笠岡(現岡山県笠岡市)代官の野村彦右衛門へ報告書が提出された。




明治17年(1884)5月14日「櫻井村衛生委員任命状」(石丸家文書74)
愛媛県から石丸昱太郎への衛生委員任命状。明治13年8月、愛媛県は町村衛生委員の設置を布告した。委員の職掌は、管内の出産死亡の取調べ、薬舗売薬家の取り締り、流行病の予防消毒、種痘普及、貧民救済などであった。



みなさまにご活用いただけますと幸いです。


関連記事:「池田家文書目録」公開によせて

学芸員M

2022年9月21日水曜日

特別展、はじまってます

こんにちは。


先日、今治にも台風がやってきました。



9月19日の今治城


今治城は、台風が最接近した9月19日、暴風警報の発令にともない臨時休館となりましたが、大きな被害はなくスタッフ一同ホッとしています。


次の日、20日からは通常通り開館しております。




さて、9月17日(土)に「特別展 中世の港「今治津」と高虎の城づくり」がはじまりました。




図録も販売中です¥500(税込)


第12回高虎サミットin今治の関連企画で、今治城天守2階が展示会場となっています。


詳細はこちら↓↓

今治城HP 特別展 中世の港「今治津」と高虎の城づくり




展示の詳しい内容は、担当学芸員Fが今後のブログ記事に書いてくれることと思います!!(?)


展示替え中の学芸員Fの様子
(決してカツアゲの様子ではないです)



会期は11月27日(日) までです。


ぜひご来城ください。


M